2011年

12月

20日

学生プロデュースいわき復興物産展in大津

いわき市から直線距離でおよそ500km。

遠く離れた滋賀県大津市のショッピングセンター「フォレオ大津一里山」で、

11月19日(土)20日(日)の二日間、学生らのプロデュースによる、いわきの物産展が開かれました。

 

イベント名: 

はじめまして、いわきです。~福島県いわき市復興物産展in大津~『がんばっぺ いわき』

 

会場となったフォレオ大津一里山
会場となったフォレオ大津一里山
1F 催事スペースのイベント会場
1F 催事スペースのイベント会場

 

きっかけは、大津市にある龍谷大学社会学部の築地達郎准教授とそのゼミ生らが、

いわき市に呼び掛けたこと。


がれきを取り除き、道路をきれいにするだけが復興ではない。

風評被害に左右されず、生産者と継続した関係をつくり、原発問題で苦しむ被災地に関心を持ち続ける。

それが自分たちにできること」 と考え、物産展を企画しました。

 

いわき商工会議所、市役所、そして東日本国際大学の福迫教授とゼミ生らがこれに応え、

8月に「いわき物産復興プロジェクトチーム」を結成。

市内の事業者に呼びかけた結果、6社が物産展の参加を決めました。

 

その後、龍谷大生らがいわき市を訪れ、東日大生と一緒に加工場や放射能測定検査の現場を見学。

3ヶ月間にわたり、両大学の学生が主体となって準備を進めてきました。

 

会場となったフォレオ大津一里山は、龍谷大学のキャンパスから程近いショッピングセンター。

今回、この取組みに共感し、快く場所を提供してくださいました。

 

学生らによる、商品をていねいに紹介したパネル
学生らによる、商品をていねいに紹介したパネル
とまとランドいわきの商品
とまとランドいわきの商品
とうふ屋大楽の豆乳スイーツ
とうふ屋大楽の豆乳スイーツ

 

会場には「さんまのポーポー焼き」など水産加工品をはじめ、米菓、漬物、農産物加工品、果物、

豆乳スイーツなど、いわきで生産された食品およそ30品目が並べられました。

 

昨年収穫した材料や、県外から仕入れた材料を使用したものがほとんどですが、

安全面の確認を第一優先事項とし、すべての商品で事前に放射能測定検査を実施。

全商品において、検出限界値以下もしくは国が定める暫定基準値の10分の1以下であることを確認しました。

 

また、食と放射能に関する説明ブースや、商品一つ一つのPRポイントやおすすめの食べ方など

各パネルも学生らで用意し、ていねいな情報提供をおこないました。

 

家族連れを接客する大学生たち
家族連れを接客する大学生たち
いわき市の紹介ブースも
いわき市の紹介ブースも
地元テレビの取材を受ける龍大生
地元テレビの取材を受ける龍大生

 

この週末、会場のフォレオ大津一里山は創業3周年の感謝祭と重なり、多くのお客様で賑いました。

 

一生懸命な学生たちの声に吸い寄せられ、たくさんの方が足を止め、耳を傾け、商品を手に取り、試食して、 いわきの物産の魅力に触れてくださいました。

 

大津市の方にとっては、遠く離れたいわき市の食べ物は、初めて見る物が多かったことでしょう。

めずらしそうに眺めながら、学生のていねいな説明・接客により、「これなら安心できる」と納得して

お買い求めくださった家族連れが多かったのが、何よりも嬉しい手ごたえでした。


両大学の学生たちのチームワークあふれる活躍によって、いくつかの完売商品も出るほどの大盛況ぶり。

大変実りのある2日間になったと思います。

 

いわき物産復興プロジェクトチーム
いわき物産復興プロジェクトチーム

 

今回の取組みは、“大学生が中心となり、関西で開催された、いわきの復興物産展”ということで、

新聞・テレビなど各メディアにも注目され、多くの取材を受けました。

これらの報道により、来店いただけなかった方にも、この取組みを広く知っていただきました。

 

プロジェクトに関わったみなさんの努力により、 大津市の方に、

地震・津波・風評に負けないいわきの魅力をアピールできたのではないでしょうか。


東北と関西が手を結んだ、このような素晴らしい取組み、学生同士・地域同士でめばえた交流が、

これからも継続的に続き、広がりを見せていくことを願っています。


みなさん、ありがとうございました。

 

(つる)

今回参加したいわきの事業者と商品は以下のとおり。

 

◆ いわきあられ本舗 味覚堂 ― あられ各種
◆ (株)おのざき ― さんまのポーポー焼き、さんまのみりん干し、イカの一夜干し
◆ (有)しんごSUN ― 小名浜たこせんべい・かつおせんべい
◆ とうふ屋大楽 ― 豆腐かまぼこ、豆乳プリン、豆乳生キャラメル
◆ (有)とまとランドいわき ― サンシャイントマトジュース、トマトゼリー、ミニトマト
◆ (有)長久保食品 ― しそ巻き、根菜漬、キュウリ漬、末広漬
◆ いわき市観光物産課・商工会議所 ― いわき梨、ウニの貝焼き、スパリゾートハワイアンズのグッズ、いわき市の観光PR

 

【参加した学生の感想】

 

<東日本国際大学>

 ◆今回いわきの安全が十分に伝えることができたかは心配ですが、龍谷大学をはじめ滋賀県の皆さんが応援してくれていることが実感できて、行った意味があったと感じました。それだけに、福島、いわきはがんばっていかなければならないと思いました。(千葉正喜=経済情報学部3年)
 
 ◆今回、関西で物産展を開催しましたが、私はなかなか受け入れてもらえないのではないかと考えていました。しかし実際そんな事はなく、たくさんの優しい人達との出会いがあり、私自身とてもいい経験になったと感じています。また機会があれば是非参加したいです。(鈴木健人=経済情報学部3年)
 
 ◆私は今回、試食担当としてお客様に試食を勧めたり商品説明をしたのですが、お客様に「がんばって」と温かい声をかけていただきとても嬉しかったです。龍谷大はじめ大津市の方たちとのつながりが出来、準備期間を含め多くの収穫があった物産展でした。(矢吹道子=経済情報学部3年)


<龍谷大学>

 ◆いわきの方と一緒に企画をして、すっかりいわきが好きになってしまいました。もっともっと好きな人を増やしていきたいです。(絹傘至=京都府出身・社会学部4年)

 

 ◆「がんばれ」じゃなくて、「がんばってこう」と声を上げていきたいです。(中村勇貴=滋賀県出身・社会学部3年)

 

 ◆いわき市と滋賀県の学生が繋がることで、少しずつでも風評被害を無くしていけたらと思います。(川除千佳=富山県出身・社会学部4年)

 

 ◆このプロジェクトがなければ、東日本国際大学やいわき市のみなさんと一生出会うことができなかったかもしれません。この出会いを大切に、お互いに交流が続いていけばうれしいです!これからも関西といわき市のつながりを絶やさないよう頑張っていきたいです!最後にいわきのみなさんありがとうございました!(一條詩織=広島県出身・大学院社会学研究科修士課程1年)

 

 ◆東日大のみんなと協力してできたのは嬉しかったです。これからどんなプロジェクトができるかはわかりませんが、もっと仲良くなって続けていきたいです。(前田恵里=兵庫県出身・社会学部4年)

 

 ◆今回大津で物産展を行い、たくさんのお客さんに来ていただき、やはり大震災への関心は高いと感じました。大津市といわき市は関係が薄いと思っていたのですが、こられたお客さんはいわきに縁のある方が少なからずいらっしゃったのが意外でした。
 お客さんは放射能には敏感ではあるものの、大津では「販売されているものは安心」と受け止める方が多いという印象を受けました。「少しでも支援になるから買います」という声を聞いて、関西ではこのような物産販売が受け入れられやすいのではと手ごたえを感じました。
 いわきの学生や事業者の方々と一緒に運営できたことはとても重要なことで、今後も被災地からリアルなメッセージを関西へ伝えるということが必要だと感じています。被災地の声を聞きつつまた活動できたらと思っています。(魚野真美=大阪府出身・社会学部3年)

 

【参加した事業者の感想】

 

 ◆いわきとは全く状況の違う大津市で、お客様と直接触れ合い販売出来た事で、いわき市の現状をお伝えできたと思います。また、学生主体の取組みは今後の復興への新たな可能性と希望を感じる事ができました。(有限会社とまとランドいわき 石橋)

 

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