「いわき昔野菜フェスティバル」に参加して

本日、1月29日(火)に中央台公民館で開催されました
『第3回 いわき昔野菜フェスティバル』の視察に行って来ました。

 

このフェスティバルですが、100名の定員に対して、なんと350名の応募があったそうなんです。
抽選で選ばれた100名の方、本当におめでとうございました。

さて、皆さんは、いわきにはたくさんの昔野菜があることをご存知でしたか

 

・十六ささげ  ・冬瓜  ・宮下一号いんげん  ・おかごぼう  

・とっくり芋 ・むすめきたか(小豆) etc…

 

この他にも、たくさんの昔野菜があるのですが、全部は紹介しきれないので、もっと詳しく知りたい方は、

市役所のHPか市立図書館にてご覧下さい。

 

市役所HP→http://www.city.iwaki.fukushima.jp/sangyo/nousuisan/013211.html

 

 

そして、お昼には、いわき昔野菜の食べ比べ会があり、おいしい“いわき昔野菜料理”が並びました。

・米粉の“じゅうねん”団子
“おかごぼう”のふっくらおこわ&肉巻き甘辛煮
“とっくり芋”の天ぷら
・刺身“こんにゃく”
・田人“そば”のそばがき入り昔野菜汁
・2種類のサツマイモを使用したスイーツ(“太白”、紅あずま)

 

お腹がいっぱいになった後は、山形大学農学部 江頭宏昌准教授を講師にお迎えして、

『未来につなぐ地域の宝・いわき昔野菜』の講演を拝聴しました。


山形の昔野菜やそれに関する取り組みなど、いわき昔野菜の発展に向けたたくさんのヒントやアドバイスを聞くことができ、とても勉強になりました。
江頭先生、ありがとうございました。

(山形在来作物研究会HP→http://samidare.jp/zaisakuken/

いわき昔野菜~本日のメニュー~
20130130125001.pdf
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では、ここで少し“昔野菜”についてご紹介したいと思います。

 

昔野菜=在来作物
在来野菜の定義とは、

「ある地域で、世代を越えて、栽培者によって種苗の保存が続けられてきた作物」のこと。

 

種の自家採種・保存を行うことで、作物への愛着が生まれ、良いものを守ってきたという自尊心が生まれます。

また、嫁入り道具としてや嫁ぎ先のお母様からいただいたなど信頼の証としても用いられていたようです。

 

そこの土地に順化した、その土地ならではものが採れるというのも魅力ですね。

 

現在、日本の食料自給率は40%以下。

それに加え、お店で売られている種は、ほとんどが海外産です。


つまり、お店で購入した種で出来た野菜は“純国産”ではないということになるのでしょうか・・・。

それに対して昔野菜は、代々伝わってきたもの。

 

生きるために必要な食の根源を人任せにしない、自分達が食べるものは、自分達で作るという食料の自立を生んでいるんですね。

「むすめきたか」:嫁に行った娘が、里帰りした時にすぐに煮て食べさせることができることから。                 (皮が薄く、小粒で、短時間で煮える)
「むすめきたか」:嫁に行った娘が、里帰りした時にすぐに煮て食べさせることができることから。                 (皮が薄く、小粒で、短時間で煮える)

ただ、この在来野菜ですが、農業人口の減少、生産効率や流通効率が悪いため、収益性が悪く、後継者が不在という問題が。
現在は、一部の農家さんが自家用に作っているというところがほとんどになってしまいました。

 

しかし、なぜお金にもならない、手間のかかる在来作物を栽培してきたのでしょうか
農家さんからの答えは、大きく2つ挙げられるそうです。

 

①美味しいから。子供の頃から慣れ親しんできた味だから。

 家族やお世話になっている人の笑顔が見たいから。

 

②先祖代々伝わってきた種子を、自分の代で失くすのは申し訳ないから。

※HPより画像引用 昔きゅうり、おかごぼう、夕顔、十六ささげ、じゅうねん (左上より時計回り)
※HPより画像引用 昔きゅうり、おかごぼう、夕顔、十六ささげ、じゅうねん (左上より時計回り)

 

こうやって、お話を伺っていると、

「昔野菜は人の気持ちが大きく関わっている作物なんだなぁ~」と感じます。

 

みなさんも一度、自分が生まれ育った場所の昔野菜を召し上がってみてはいかがでしょうか
もしかしたら、懐かしい味に出会うことができるかもしれませんよ

参加者に配られた「いわき昔野菜」の種  大事に育てたいですね♪
参加者に配られた「いわき昔野菜」の種  大事に育てたいですね♪

 

在来作物には、食べ物としての側面と情報を伝えるメディアとしての側面があります。

 

なぜ、そこに、この在来作物が伝わっているのか理由を考え、知って、それを伝えていく。

 

皆さんにも、ぜひ、いわき昔野菜を知って、食べて、次の世代に伝えていっていただきたいです!!
私も、まずはいわき昔野菜を知ることから始めてみようと思います

 

 ~いわき昔野菜「じゅうねん(エゴマ)」~

 

『白蛇のたたり』(三和町・永井の昔話)
昔々、諏訪神社に白蛇が出て、若者たちは「捕えて見世物にしよう」と追いかけ回しました。
それを止めようとした宮司さまが、ゴマのとげで片目をついてしまい、その後両目を病んで失明
してしまいました。

白蛇のたたりだということで、皆は以後、ゴマを栽培しないことに決めました。

数年後、約束を破ってゴマを栽培した人がいましたが、収穫しようと畑に入ると、頭のてっぺんから、炎を出した虫が湧いてきました。これに恐れをなした人々は、以後、決してゴマを栽培しなくなりました。

その代わりに、じゅうねん(エゴマ)の栽培を行うようになったそうです。