一人でもお客様が来てくれるなら~平レンガ通り『百姓の市』~

 人通りのまばらな毎週日曜日の朝平のレンガ通りにある『フラワーショップハナカ』さん

(黄色のコンテナ店舗)の前に、1台のワゴン車が停まっています。その荷台では無農薬・有機肥料

で育てられた野菜や、平飼いの鶏の卵が販売されているのを ご存知ですか?

 

 こちらの笑顔の素敵なお母さんは、入遠野から来ている『山さと農園』佐藤登志子さん。

特に看板を出すことも無く、ひっそりと野菜を直売しています。

 

 “なぜ、人通りの少ない日曜のこの場所で?”と思われるでしょうか。

もともとこの場所では、震災前は活気のある『百姓の市』という朝市が開かれていました。

 

 その始まりは27年前。

無農薬や有機肥料で野菜を作っていた人達の集まり、『いわき市生態農業研究会』

ヨーロッパスタイルの朝市をひらき、希望者には宅配もするという活動をしていました。

 時とともに朝市のメンバーが変わり、鮮魚や水産加工品、しいたけも店舗として加わり、

平の街中で新鮮な食材が買える、と人気の直売市場となりました。

 

 しかし震災後、水産加工品の製造・販売をしていたメンバーの工場は被災し、休業中。

しいたけ農家も、販売を休止せざるを得ない状況となってしまいました。そんな状況の中

佐藤さんの入遠野の直売所 『山さと農園直売所』 も休業することとなり、『百姓の市』も

お休みしていました。

 ですが、以前のお客さんからの問い合わせを受け、2011年6月下旬、佐藤さんのたった 一店舗で

『百姓の市』を再開させたのです。

  佐藤さんの野菜を楽しみにしていたお客さんが、毎週買いに来てくれるものの、その数は震災前

の1割にまで減ってしまいました。

 

 『売上がガソリン代にもならないこともありました。でも、一人でもお客様が買いに来てくださるなら』

と、現在も毎週日曜日、『百姓の市』への出店を続けています。

 

 これからは、秋野菜がならぶ時期ですね。

日曜の朝はいつもゆっくり起きるという方も、是非一度『百姓の市』へ足を運んでみて、

新鮮なオーガニック野菜を使った、ブランチを作ってみてはいかがでしょうか。

それだけで、特別な素敵な休日になりそうですね☆

 

また、“日曜の朝のレンガ通りにはなかなか行けない・・・”という方でも大丈夫です!

『山さと農園』さんは市内のお客様への配達も行っています。

 

現在、佐藤さんはまた新たなメンバーを集めて、

 

“以前のように活気ある『百姓の市』にしよう!”

 

と計画中だそうです。

食材だけではなく、ハンドメイドのメンバーでも参加は可能とのことです。
野菜であれば、農薬・化学肥料不使用の方、そして鮮魚や水産加工品、きのこ類も『百姓の市』

で販売してみたいかたは一度是非、佐藤さんまでお問合せください。

【百姓の市】
住  所:いわき市平一丁目34-2 レンガ通り ハナカ前
  
営業日 :日曜日
  
営業時間:10:00~11:20
(※11:30~12:00は市立美術館向いの
   カトリックいわき教会前で販売しています)
  
 問い合わせ:0246-89-4106
 (百姓の市 代表:佐藤)