講演:「今からすぐに取り組むことのできる食の安全安心・・食品衛生7Sの取り組み」

平成27年7月30日(木)、いわきワシントンホテルにて、いわき商工会議所「いわきブランド推進委員会」拡大委員会主催の講演がありました。今回の講演は、風評被害を被っている市内食品事業者の方々が対象とされ、自社製品の安全安心の確保について、具体的な情報提供の場として設けられました。

 

講師として、大阪私立大学大学院 工学研究科(食品安全ネットワーク最高顧問) 

客員教授 米虫節夫氏が招かれ、「今からすぐに取り組むことのできる食の安全安心・・食品衛生7Sの取り組み」をテーマに講演が行われました。


講演の内容は主に、食品の安全安心を確保する為の、食品安全マネジメントについてであり、これからは特にそうしたマネジメントシステムの構築が重要になってくると主張されました。

 

皆さんはHACCPというものをご存知でしょうか?日本では、1996年に大阪堺市で学校給食により学童のO-157の集団感染が発生したことを契機に広く認知されるようになりました。

 

HACCP(Hazard Analysis and Criticai Control Point)とは、食品の製造・加工工程のあらゆる段階で発生するおそれのある微生物汚染等の危害をあらかじめ分析(Hazard Analysis)し、その結果に基づいて、製造工程のどの段階でどのような対策を講じればより安全な製品を得る事ができるかという重要管理点(Criticai Control Point)を定め、これを連続的に監視する事により製品の安全を確保する衛生管理の手法です。


そのHASSPの土台となりうるのが、食品衛生7Sであると米虫氏はいいます。食品衛生7Sとは、5S活動から発展してきたものです。5S活動とは、日本の工業の中から生まれた品質管理の1つの活動で、「整理・整頓・清掃・清潔・躾」を表しています。食品衛生7Sは、5Sを食品企業に活用できるように発展させたもので「整理・整頓・清掃・洗浄・殺菌・躾・清潔」です。これは、食品安全の仕組み構築を目的とし、それを通して工程の効率化、人材育成を行う活動でもあります。


しかし、そのHACCPには問題点があると米虫氏は指摘します。それはマネジメントの欠如であるといいます。そのHACCPに品質マネジメントシステムであるISO9001を足したものが食品安全マネジメントシステムであるISO22000です。また、そのISO22000の前提条件プログラム(PRP)の詳述を記載したものが、FSSC 22000です。


国際的な流れの中で、このような食品安全マネジメントの構築が必要とされる方向にあり、その土台としての食品衛生7Sの必要性が強調されました。